こんにちは、sannpoです。
今回は、フィギュアスケートの技能検定であるバッジテスト中でも初級についてご紹介します。
バッジテスト初級は、名前の通り初心者レベルですので、そこまで難しくはありませんが、しっかり練習しないと不合格になってしまいます。
具体的な試験内容に加えて、合格のポイントについてもご紹介しますので、ぜひご覧ください。
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バッジテスト初級について
なぜ必要か?
そもそもなぜバッジテストが必要かと言うと、シンプルに大会に出場するためです。
大学生や大人の試合でも、バッジテスト初級が出場要件となります。
もちろん取得しなくても出場できる大会はありますが、数も少なく、非公式のものが多いです。
中にはエキシビジョン的な内容の大会が多いので、しっかり競技として楽しみたい方は公式の大会に出場するために、バッジテストの取得をおすすめします。
大学からフィギュアスケートを始めたい方は、こちらの記事もおすすめです。
【大学からフィギュアスケート】部活はある?費用は?ロードマップをご紹介何をする?
少し専門用語ですが、以下が初級の課題です。
- フォアクロス 音楽に合わせて8の字
- バッククロス 音楽に合わせて8の字
- ハーフサークル フォアアウト
- ハーフサークル フォアイン
- ハーフサークル バックアウト
- ハーフサークル バックイン
まず、クロスはカーブを曲がる時に、足を交互に出して走る滑走方法です。
フォアは前方向、バックは後ろ方向です。
フィギュアスケートの大会を見ると、選手が加速したい時やジャンプの前にやっているのを見たことあるのではないでしょうか。あれがクロスです。
このクロスを可愛らしい音楽に合わせながら、フォアで8の字、バックで8の字を描きながら滑ります。
自分も経験しましたが、大学生や大人がやっている姿は、結構シュールなんですよね……
次にハーフサークルです。
名前の通り、片足で左右交互に半円を描きながら滑っていく課題になります。
これも同様にフォアが前方向、バックが後ろ方向です。
ハーフサークルには、インとアウトといった表記があります。
これはエッジの乗り分けを意味しています。
- イン・・・土踏まず側(親指の付け根あたり)に体重を乗せる
- アウト・・・小指側(小指の付け根あたり)に体重を移動する
正直、一度滑ってみないとこの感覚はわかりませんが、フィギュアスケートは、このエッジの乗り分けが最も重要といっても過言ではありません。
ジャンプ、スピン、ステップのいずれもエッジを明確に乗り分けられないとできないと成立しませんので、これは基礎中の基礎の課題です。
概ねクロスができていたら、そこまで難しくありませんが、バックのインが最初のうちは、鬼門かもしれません。
費用は?
受験料自体は、そこまで高いわけではありませんが、最初は連盟やクラブの登録費、年会費などがかかり、少し出費がかさみます。
<初期費用>
- クラブ入会費、年会費、連盟登録費など・・・20,000円程度
<受験料>
- 受験料・・・3,000円
- 受験ノート代・・・1,000円(初回受検時のみ)
- バッジ代・・・1,000円(合格時のみ)
受検ノートは、受験歴を級ごとに記録していくもので、1回ごとに連盟の方がスタンプを押しくれます。
また合格時にもらえる小さなバッジがあり、級ごとに色が異なるのが特徴です。
あくまで合格の証になるので、大会で提示することはほとんどなかったです。
合格に必要な練習時間は?
練習時間は多いに越したことはありませんが、忙しい大学生や大人は、限られた時間しかありません。
個人の能力や練習内容にもよりますが、あくまで以下が合格に必要な練習時間です。
- 大学生・・・週3日×1回2時間 3〜6か月
- 大人・・・週1日×1回2時間 6か月〜1年
やはり練習時間を確保しやすい大学生の方が、合格までの期間は短いですが、大人の方は効率よく練習をすれば大学生と同じぐらいの期間で合格することは決して難しくないと思います。
個人的には、集中して1〜2時間、1つの要素を何度も練習することが一番早道だと思います。
例えば、1時間ずっとリンクをバックスで外周するとかです。
合格のポイント
最大の壁はクロス
合格の鍵を握るのは、クロスです。
初心者のうちは、片足を交互に変えながら滑るのが本当に難しいです。
なぜかというと、初心者の頃は、前述のインとアウトのエッジの乗り分けがなかなか上手くできません……
しかもクロスはスピードが出ますから、足がもつれて転倒することも日常茶飯です。
こんなことを言うと、もともこもないですが、とにかく練習あるのみが正直なところです・・・笑
ただ初めてまもない頃は、片足ひょうたんを外周のカーブの際にやると感覚がつかめます。
※ひょうたんとは、両足でひょうたんを描きなら滑る初心者がまず行う滑走方法です。
これは、自転車に補助輪をつけて練習する方法に似ています。
クロスはインエッジで押して滑ることが結構重要なのですが、片足ひょうたんなら、両足を氷につけながらその感覚を身につけることができます。
そのため、あまり転倒の心配がないので、比較的誰でもやりやすい練習方法かと思います。
私もまだ始めたての頃、この方法でずっと練習をしていましたが、ある日突然クロスがスムーズにでききることに気づいて驚いたことがあります。
まさに補助輪で練習していた子供が、外してもするする滑れる感覚に近いです。
ただこの練習は、ひたすら反復することが重要なポイントです。
1回の練習で、満遍なく各要素を練習するより、フォアクロスなら丸々2時間、バッククロスなら丸々2時間といった形で一つに必ず集中してください。
中級者あたりからは、満遍なく練習することも大切ですが、初心者の段階では1回1回1つの課題に絞って練習した方が、上達スピードは格段に早いです。
またバッグクロスは、初心者の段階では、後ろ向きで外周をするのは少し怖いと思います。
最初の段階では、リンクの端などで小さな円を描くような形でバックロスを練習すると良いです。
慣れてきたら円を少し大きくしたり、思い切って外周で練習すると良いです。
ハーフサークル
ハーフサークルについては、前述の通りクロスができれば概ね問題ありませんが、初心者で前後片足でインとアウトエッジに乗り分けるのは難しいです。
これも1回ごとの練習で一つの要素に集中することが良いです。
ハーフサークルは、リンクの端で練習することが多いので、あまり他の人の邪魔にならずゆっくり練習ができます。
その代わり、結構地味な練習なので根気が必要になりますが・・・笑
唯一ポイントとしては、姿勢を真っ直ぐ、腹筋・背筋に力を入れる・手を回さないです。
「何ですか、そのアドバイス」って感じですが、ほんとこれなんですよね・・・笑
とてもシンプルですが、これが初心者にとっては本当に難しい・
必ず手は回っちゃうし、姿勢も前傾になってしまいます。
本当に練習あるのみの課題ですが、練習すれば誰でもできるようになります。
つまり、「これができないとフィギュアスケートではありません」と言った課題です。
最後に、5行練習ノートをつけてみよう
バッジテスト初級について、課題から練習内容までさまざまなことを述べてきましたが、最後にこれもご紹介します。
「5行練習ノート」をつけましょう。
私の知り合いでも上手な人の多くは、練習ノートをつけていました。
中には、びっしりと上から下まで埋めていた人も。
ただこれは誰もができるわけではないので、私は5行だけのノートをおすすめします。
私もやっていたのですが、5行なのですぐにできるんですよね。
例えば、こんな感じです。
- バッククロスは、氷の表面を削る感覚
- 左手は12時、右手は3時で、体を止める
- サルコウは何もしない
- アクスセルは、トウがかかるまでのる
- スピンは柱に巻きつくように
「何ですかこれ」って感じですね。
こんなレベルで良いんです!
重要なことは、練習最中に浮かんだ自分のイメージを言語化することです。
それをノートに書いて、記憶ではなく形にして残しておく。
感覚スポーツなので、割と自分の中で生じたイメージの方が上手くいくことが多いんですよね。
注意事項としては、これを答え合わせをしたり、他の人たちに見せたりする必要はありません。
正しい正しくないより、ただイメージを保管しておくぐらい感覚で十分です。
先ほど私が紹介した例も、他の人が見たら、「何言ってんの」「これ違うよ」と言われるようなものばかりです笑
何よりも大事なのは、短くても、間違っていても良いでの記録する習慣を身につけることです。
そうすれば、自分がやってきたことを客観的に見ることができ、課題を見つけ、より上達する可能性がありますよ。