【フィギュアスケート1年目】どのぐらい上手くなる?気をつけること

こんにちは、sanpoです。

今回は、これからスケートを始める方や始めてから数ヵ月経つ方に向けて、最初に何をすれば良いのかご紹介します。

初心者の頃は、やれることが限られていますので、やること・やらないことを明確に分けて、練習を行うことが重要です。

では、何をやれば良いのか。

結論から言うと、スケーティングです。

フィギュアスケートでは、このスケーティングの上手さが、ジャンプやスピンで活きてきます。

初心者の時こそ、このスケーティングに注力することをおすすめします。

今回、それに触れながら書いていますので、ぜひご覧ください。

やること・やらないことを決める

やること

滑りに行く

とにかく氷に慣れること。まずは滑る回数を増やしましょう。

始めたばかりのころは、いかに氷の上にいる時間を増やすかが、ポイントになります。

アイススケートは、他のスポーツと異なり、氷の上で行います。しかも、幅数ミリのブレードに全体重を乗せ、細かい動きを行いますので、日常生活では全く異なった感覚・体の動きをします。

こればっかりは、慣れるしかありません。

可能であれば週2回、難しければ週1回行けると良いです。

週2回は、初めて行う勉強やスポーツで、上達する最低ラインのようです。

確かに自分の経験からも、週1回だと、練習前にまず動きを思い出すことから始まっていました。

週2回ですと、ある程度前回の練習の動きを覚えている状態で始められましたし、それによって新しい技などに挑戦する時間も作ることができました。

また、この段階では1回ごとの練習の質にこだわる必要ありません。

確かに質の高い練習をすることは大切ですが、始めたばかりですとどれが質が高い練習なのか、自分自身も教える方も正直なところわかりません笑

それよりも、初めにやる気を出しすぎて、後でやる気スイッチがオフになり、練習量が著しく減る方がよほど問題です!

最初は気楽で良いので、スケートリンクに行く習慣だけつけていきましょう。

1回あたり30分程度でも十分です!

綺麗に滑る

滑る回数を増やして、氷の上で滑ることに慣れてきたら、綺麗に滑ることを意識しましょう。

ポイント
  • 氷をガリガリ鳴らさない
  • 背筋を伸ばす
  • フリーレックを伸ばす

最初の頃は、どうしても氷をトウ(つま先のギザギザした部分)で押して滑ってしまうため、ガリガリと音を立ててしまいます。

通称、トウ蹴りと呼ばれています。

これでは、美しくありません。

トウ蹴りでは、スピードも出ませんし、見る人が見ると初心者だということが、すぐにわかってしまいます。

トウ蹴りは、初心者あるあるで、慣れていけば解消されますが、初めの頃から意識して改善していくと、驚くほどスケーティングが美しくなっていきます。

トウ蹴りになる原因は、シンプルに重心がやや前だからです。

体幹に力が入っていない

頭が前にいく

前傾姿勢になり、重心が前方にいく

トウ蹴りになる

こういった要因です。

頭をリンゴ1つ分ぐらい、後ろにすることを意識しましょう。

以下のポイントに気をつけると、自然と重視が後ろになります。

改善のポイント
  • 親指の付け根あたりで、氷を押す
  • お腹に力を入れる

氷は蹴るではなく、押すことを意識すると良いです。押す場所は、親指の付け根あたりです。

両足ひょうたん、片足ひょうたんを練習して、感覚を身につけましょう。

また滑っている時は、お腹に力を入れてください。そうすると自動的に頭がリンゴ1つ分後ろに下がり、前傾姿勢が改善されます。

背筋を伸ばす

上記の点に意識すれば基本的にOKです。

さらに意識するとしたら、少し胸を張るようにしましょう。

そうすると、猫背の姿勢から、一気に美しいダンサーのような美しい姿勢に近づきます。

とはいえ、姿勢を良くするのは意外に難しいのも現実です。

頭ではわかっていても、体をうまくコントロールできず、悪い姿勢で滑ってしますことが、上級者でもあります。

一つは意識の問題ですが、もう一つは体幹力の不足による、物理的な要素も大きいです。

スケートの練習も大切な一方で、ぜひ筋トレなどのフィジカルなトレーニングも入れることもおすすめします。

決して、ストイックにしすぎることはなく、2日に1回腕立て伏せを20回するぐらいでも十分です。

クロススケーティングをできるようにする

スケートを始めて半年ほど経つと、クロススケーティングができるようになっているころではないでしょうか。

クロススケーティングは、プログラムの中でも、スピンやジャンプ、ステップより格段に使用する頻度が多いです。

極論、クロススケーティングだけやっておけば、自ずと全て上達します。

クロススケーティングが上手いとスピードがでます。

スピードが出ると、高さ、幅が出て、質の良いジャンプができます。

クロススケーティングが上手いと、深いエッジワークができます。

深いエッジワークができると、美しいステップ、難易度の高いステップができます。

クロススケーティングが、同じ場所に体重をのせることができます。

同じ場所に体重をのせることができると、安定し、回転の早いスピンができるようになります。

このように、各エレメンツ(技)を質の高いものにする上でも、クロススケーティングは重要な要素です。

とにかくやりこんでください。

その際、上記に記載したガリガリしない、背筋を伸ばす、フリーレックを伸ばすを、常に頭にいれておきましょう。

クロススケーティングは、こちらの記事でも詳しく書いていますので、ぜひ参考にしてみてください。

【フィギュアスケート】バッジテスト初級合格のためには?【大学生・大人】

やらなくていいこと

ジャンプ

スケートを始めて3、4ヵ月は、ほぼほぼジャンプをする必要はありません。

ジャンプは、跳躍力や脚力が必要な要素ですが、スケーティングのスピードが肝です。

ある程度助走でスピードにのっているからこそ、高く、飛距離のあるジャンプが飛べます。

飛び上がる一瞬に、跳躍力や脚力が加わることで、さらにジャンプの質が上がるのです。

つまり、ジャンプの底上げにはスピードが重要です。

始めたばかりの頃は、このスピードを上げるために、スケーティングに注力しましょう。

ベースを作ってからジャンプの練習をする方が、よほど効率的です。

スピン

スピンも始めたばかりの時に、無理に練習する必要はありません。

スピンは、片足でエッジにのって軸に入り込み、そこから速やかにチェンジエッジ(アウトエッジからインエッジ ※逆もあり)して、遠心力を使いながらエッジの同じ場所にのって、回転します。

これは、何度も練習して感覚を身につける必要があります。

美しくできるようになるまで、人によって半年から1年近くかかります。

初心者でもすぐにできるようになる人もいますが、大人から始めた人だと、どうしてもそのぐらいの時間が必要です。

できたとしても、軸がブレブレで回転の遅い、スピンもどきです。

無理に続けると、変な癖がついてしまいます。

ある程度スケーティングなどの基礎が身についた時に始めるぐらいで十分です。

むしろその方が、体やエッジの使い方がわかり、早く、美しくできるかと思います。

とにかく基礎をしつこく、丁寧にやる

しつこく色々書いてきたのでお気づきかと思いますが、フィギュアスケート1年目はとにかくスケーティングだけをやりこんでください。

ジャンンプやスピン、ステップをやりたい気持ちはすごくわかります。

だってその方がフィギュアスケートらしいですし、友だちや知り合いにも自慢しやすいですから。

ただ自分やスケート仲間の経験から言っても、スケーティングが上手い人の方が、自ずとその他のエレメンツが質が高いです。

その理由は、スピードが出せて、エッジの使い方が体に染み付いているから。

少し練習は地味かもしれませんが、最初の数ヵ月〜1年はみっちりと基礎を身につけてください。

その際は、美しさを意識して丁寧にやりましょう。

では、また。

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